終活ノート(エンディングノート)は何を書く?基本項目をわかりやすく解説

終活ノートを書こうと思っても、「何を書けばいいのかわからない」と迷うことがあります。

終活ノートには、名前や住所などの基本情報だけでなく、緊急連絡先、医療や介護の希望、財産や保険、家族へのメッセージなど、さまざまな内容を記録できます。

ただし、すべての項目を最初から埋める必要はありません。この記事では、終活ノートに書いておきたい基本項目と、それぞれを記入するときのポイントを紹介します。

この記事でわかること

✓ 終活ノートに書く基本的な項目
✓ 各項目を記入するときの具体的なポイント
✓ 家族が後から確認しやすい終活ノートの作り方

この記事のポイント

終活ノートには、次のような内容を記録できます。

・自分自身の基本情報
・家族や緊急連絡先
・医療や介護についての希望
・財産や保険に関する情報
・葬儀やお墓についての希望
・家族や身近な人へのメッセージ

終活ノートは、家族に何かを任せるためだけのものではありません。自分がどのように考えているのかを整理し、必要なときに伝えやすくするためのノートとして考えると、書く内容を決めやすくなります。

終活ノートには何を書く?基本の6項目

終活ノートには決まった書式があるわけではなく、市販のノートによって項目も異なります。

そのため、「全部埋めなければいけない」と考えるより、自分や家族にとって必要な情報から記録していく方法が向いています。

①基本情報

最初に、自分自身に関する基本情報を整理しておきます。

・氏名
・生年月日
・住所
・電話番号
・本籍地
・家族構成
・勤務先などの情報

本人にとっては当たり前の情報でも、家族がすべて把握しているとは限りません。

特に住所や連絡先などは、変更したら更新できるようにしておくと管理しやすくなります。

マイナンバーカードや運転免許証など、重要な証明書類については「どこに保管しているか」を別に記録しておく方法もあります。

②家族・親族・緊急連絡先

「何かあったとき、誰にどう連絡すればいいのか」を考えると、書いておきたい人が見えてきます。

・配偶者
・子ども
・兄弟姉妹
・親しい親族
・かかりつけ医療機関
・緊急時に連絡してほしい人

電話番号だけでなく、「この人にはこういうときに連絡してほしい」と補足しておくと、家族が状況を判断する際の助けになります。

遠方に住む家族がいる場合は、連絡先をスマートフォンだけに保存せず、紙にも残しておくと確認しやすいでしょう。

③医療・介護についての希望

病気や介護が必要になったとき、どのように過ごしたいかを書いておく項目です。

・どのような治療を希望するか
・介護が必要になった場合の希望
・どこで過ごしたいか
・誰に相談してほしいか
・医療や介護について家族に伝えておきたいこと

ここでは、医学的な判断を自分だけで決めるというより、「自分は何を希望しているのか」を言葉にしておくことがポイントです。

医療や介護に対する考え方は変わることもあります。後から気持ちが変わった場合は、ノートの内容も更新しましょう。

④財産・預貯金・保険

お金に関する情報は、家族が把握しにくい項目の一つです。終活ノートには、具体的な金額だけでなく、どのような財産があるのかを整理して書く方法があります。

・銀行口座
・証券口座
・不動産
・生命保険
・年金
・クレジットカード
・その他の資産や契約

たとえば、「○○銀行に口座がある」「保険証券は自宅の書類入れに保管」といった形で、存在と保管場所を記録します。

暗証番号やパスワードなど、取り扱いに注意が必要な情報までノートにそのまま書くかどうかは、保管方法も含めて考える必要があります。

ノートを紛失した場合のことも考え、重要な情報は別の方法で管理する選択肢があります。

⑤葬儀・お墓などについての希望

葬儀やお墓について、これまで深く考えたことがない人も多いかもしれません。ただ、いざというとき家族が判断に迷いやすいのも、この項目です。

・葬儀をするかどうか
・葬儀について希望すること
・知らせてほしい人
・お墓や納骨についての希望
・すでに契約しているサービスや施設

「家族に任せたい」「特に希望はない」という考え方も一つの意思表示になります。

細かい内容を決めていない場合は、無理に具体化せず、「家族で相談して決めてほしい」と一言添えておくだけでも十分です。

⑥家族や身近な人へのメッセージ

ここまでの項目とは異なり、決まった書き方があるわけではありません。形式にとらわれず、自分の言葉で残せる項目です。

・これまで伝える機会がなかったこと
・家族への感謝
・これから大切にしてほしいこと
・思い出として残したい言葉

長い文章を書く必要はありません。「伝えておきたいこと」を自分の言葉で記録しておけば、その人らしさが伝わります。

終活ノートを書くときに意識したい3つのポイント

項目が分かっても、実際に書き始めると迷うことがあります。そんなときは、情報を完璧にそろえることより、後から読み返せる状態を意識すると進めやすくなります。

書ける項目から記入する

終活ノートには、書きやすい項目と判断に時間がかかる項目があります。

たとえば、氏名や住所、家族の連絡先などは比較的記入しやすいでしょう。一方、医療や介護、葬儀などの希望は、すぐに答えが決まらないこともあります。

迷う項目には空欄を残して構いません。「今は決めていない」と記録しておく方法もあります。

保管場所を家族に伝えておく

終活ノートを書いても、家族が存在を知らなければ必要なときに見つけられません。

「終活ノートは○○の引き出しに保管しています」

など、保管場所を信頼できる家族に伝えておくと確認しやすくなります。

ただし、財産情報や個人情報が含まれるため、誰にでも見せるのではなく、共有する相手は慎重に決めましょう。

定期的に内容を見直す

終活ノートは、一度書いたら完成というものではありません。

住所や電話番号が変わることもあります。銀行口座や保険、利用しているサービスが増減することもあるでしょう。

誕生日や年末年始など、見直す時期を決めておくと、古い情報が残ったままになるのを防ぎやすくなります。

終活ノートは「家族に伝えたいこと」を整理するもの

終活ノートに書く内容は、基本情報から財産、医療や介護、葬儀、家族へのメッセージまで幅広くあります。

ただ、最初からすべての項目を埋めようとすると、かえって書き始めにくくなるかもしれません。

「家族が知らないと困りそうなこと」「自分の希望として伝えておきたいこと」を考えると、優先する項目が見えてきます。

また、終活ノートに書いた内容だけで、すべての手続きが決まるとは限りません。財産や相続など、別途正式な手続きや書類が関係する場合もあります。

終活ノートは、家族に何かを一方的に託すためのものではなく、自分の情報や希望を整理して、必要な人に伝えやすくするための道具として活用するとよいでしょう。

まとめ

終活ノートを書くときは、次の6項目から考えると整理しやすくなります。

・基本情報
・家族や緊急連絡先
・医療や介護についての希望
・財産や保険に関する情報
・葬儀やお墓についての希望
・家族や身近な人へのメッセージ

すべてを一度に完成させる必要はありません。書ける項目から記入し、決まっていないことは後から見直せる形にしておく方法もあります。

終活ノートをきっかけに、自分が何を考えているのかを整理してみると、家族に伝えておきたいことも見つけやすくなります。書いた後も、生活や考え方の変化に合わせて内容を更新していきましょう。

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